2018年06月26日

過去の展示会

<第1回展示会>
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 信州戦争資料センターは、2015年7月3-5日、「信州と戦争の時代展」を長野市の善光寺にほど近いかんてんぱぱ大門ギャラリーで開きました。当日応援していただいた戦場体験放映保存の会のみなさま、図録のデザイナーさん、家族のみんな、そして会場を訪れたり図録を注文していただいた皆様、ご協力いただいている書店の皆様、ポスターを掲示していただいた関係者のみなさま。感謝でいっぱいであります。
展示会場写真グラフ

 当センター所蔵資料150点余りと、戦場体験放映保存の会による聞き取りパネル13人分により、昭和12年から20年にかけての戦争の時代を長野県を中心にして浮き彫りにさせる試みです。当時の実物資料に解説を加えて展示する予定です。今年2015年は戦後70年。その前段の戦争の時代を知ることが、この70年の理解に役立ち、将来を考える助けになると期待しての展示です。展示の概要をお伝えしますので、関心を持っていただければ幸いです。詳細はリンク先へどうぞ。
・チラシできました
7月3-5日開催・日程と会場
・企画展「人が語るモノが語るー信州と戦争の時代展」の狙い
・展示予定品「最近の東亜形勢図解」 会場の入り口に展示する予定です。まずは昭和12年正月の日本の国際的な雰囲気を関いてもらいます。
・展示予定品① 戦争の流れ 盧溝橋事件号外のアップ、昭和18年の世界地図の写真を掲載しています。
・展示予定品② 動いた団体 戦争遂行という目標に向かって、動いた団体の様子を伝える婦人会のたすき、軍事教練の木銃など。
・展示予定品③ 管理される個人 現在の母子健康手帳に通じる妊産婦手帳などの実物をお示しする計画です。
・展示予定品④ 物の不足 ここまでやっても戦争やめないの、と感じていただければ幸いです。
・展示予定品⑤ 国債と貯蓄 戦費を調達するための国債と、市中に出回ったお金を回収してさらなる国債の購入に向ける貯蓄について。
・展示予定品⑥ 物価の上昇 代表的な、戦時中のたばこの値上がりを紹介しています。
・展示予定品⑦ 増産の強要 生産の最前線にいる農家にさまざまな増産や供出の圧力がかかったことを伝えます。
・展示予定品⑧ 隣組の先には 隣組に関する文書を紹介。隣組の上意下達が最後には義勇隊からの「死ぬ覚悟を固めよ」に行き着きます。
・展示予定品⑨ 戦争も商売の種 戦争に乗ってもうかろうという動き。戦争では皆が等しく我慢する、というのは幻想です。
・展示予定品⑩ 戦時下の教育 政府が望む、戦争を遂行するために役立つ教育とはどんな教育か。
・展示予定品⑪ 変わらぬ空襲の脅威 空襲から国土を守ることを考察してみました。
・展示計画進行中 一人で進めるのは大変でもやりがいがあります。
・脱稿しました 展示会場で販売する本、6月25日に完成しました。実費と送料で遠方にも対応します。展示の紹介も兼ねて経過を紹介。

200人近い方に訪れていただき、感謝いたします。図録を引き続き、実費でおゆすりしております

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 ●図録取扱い店(2018年6月26日更新)
 長野市 画材マチス、朝陽館荻原書店、まいまい堂
 松本市 豆工房
図録「S12-S20 信州と戦争の時代」、内容紹介直接注文も受け付けております。ファクスや「オーナーへメッセージ」でご注文ください。



<第2回展示会>
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 信州戦争資料センターは2016年9月2日ー4日、「戦争×デザイン展」を開催。2015年7月の「信州と戦争の時代展」に続く、自主イベント第2弾です。前回は、昭和12年から20年の戦争の時代を幅広いモノと証言でお伝えしました。今回は戦時の「デザイン」を主題として選びました。
 当時の品を並べるだけではなく、現在、第一線で活躍中の長野県のデザイナーさんに協力を得て、そのデザインの狙いや技法、はたまた面白さまで、分析してもらおうという内容です。その時代を直接は知らない現代のデザイナーが、過去のデザインに何を見るか、時代を超えて何を感じるか。そうした狙いで開いた座談会の様子を、パネルにして展示しました。


 開催場所は「ギャラリー花蔵」です。日程は、9月2日午後2時ー6時、3日午前10時―午後6時、4日午前10時―午後3時。入場無料です。座談会に出席されたデザイナーさんらは、4日に会場にいる予定です。昨年は日中戦争が始まった日を意識しての開催。今回は、降伏文書を調印して戦争が終わった日を選びました。ポスターは、昨年に続き「ズズ」さんにお願いしました。

 会場では昨年作成した「S12-S20 信州と戦争の時代」を、戦時実物附録付きの特別版も含めて用意させていただきます。
◎戦時中のポスターその1
◎戦時中のポスターその2
◎今はない、徴兵保険のポスター
◎サンデー毎日の変遷その1
◎サンデー毎日の変遷その2
◎サンデー毎日の変遷その3
◎サンデー毎日の変遷その4
◎徴兵保険のチラシその1
◎徴兵保険のチラシその2―母子像
◎徴兵保険のチラシその3―女児を狙って
◎学生の描いた選挙ポスター 戦時下唯一の衆院選

<第3回展示会>
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 信州戦争資料センターは2017年、3回目の主催企画として「戦時下ノ空気展」を企画しました。

 今回は1-3期に分け、7月から12月まで3会場にて、テーマを変えながら展示しました。1会場だけの予定が、さまざまなご縁から3会場に広がりました。独力ではできないことが、さまざまな人のつながり、熱意で実現できたこと、感謝しております。そしてどの会場を訪れていただいたお客様にも満足していただけるよう、頑張らせていただきました。

 今回のテーマ「空気」。そこに込めた思いを、チラシの文章で伝えさせていただきます。
 人々が常に戦争を身近に感じ、戦争を重ねて崩壊した敗戦までの日本。
 兵士になって死ぬのは「名誉なこと」というのが当然だった時代。
 国策に協力するのは「当たり前」と、満州に銃後に人々が動いた時代。

 「まあ、空気読めば仕方がないさ」「お前も空気読めよ」
 こんな言葉を交わし、しぶしぶ、あるいは積極的に従った庶民たち。

 国の情報誌、県の通達、隣組の回覧、ラジオや雑誌、広告や玩具…
 戦時下の「空気」を生み出したであろう、戦時下のモノたち。
 その間に身を置く時、感じられるのはどんな「空気」だろう。

 ゼロ戦パイロット、満蒙開拓、情報伝達媒体―の3テーマで
 信州戦争資料センター所蔵品を連続展示いたします。


 【第3回展示会第3期展会場の動画をユーチューブにアップしました】

 第1期 ゼロ戦パイロットの時代 7月29日―8月12日25日 長野市権堂町、長野相生座・ロキシー
 2016年に99歳で亡くなられた長野市出身の元ゼロ戦パイロット、原田要さんのドキュメンタリー映画「原田要 平和への祈り」の上映に合わせて、ロビーで映画に出てくる所蔵品を中心に、原田さんの生きた時代の「空気」を伝えます。出品点数45点。上映日数の延長で展示も延長しました。

 第2期 満蒙開拓の時代 9月18日―10月8日 長野県下伊那郡阿智村、満蒙開拓平和記念館
 満州事変の勃発から民間による開拓の開始、国策による開拓団や青少年義勇軍の創設、引き揚げなどの資料を展示します。記念館の展示と関連し、やわらかな日差しが差し込む会場でその時代の「空気」を感じていただければ幸いです。

 第3期 情報伝達媒体 12月8日―12月10日 長野市南長野新田町、朝暘館ギャラリー蔵(朝暘館荻原書店内奥)
 日中戦争勃発から敗戦まで、当時の情報伝達媒体によってどんな情報が伝わり「空気」を形成していったか。当時のラジオや関連品、新聞や雑誌、国の情報誌「週報」「写真週報」などを並べて、戦時中の情報空間の一端をお伝えします。
 <展示会場の様子を動画で公開しています>

2017年7月25日 「ポスター・チラシができました」
2017年7月27日長野県内の全高校に発送完了
2017年7月29日「戦時下ノ空気展 第1期 ゼロ戦パイロットの時代」始まりました
2017年8月24日第3回展示会「戦時下ノ空気展 第1期 ゼロ戦パイロットの時代」は、あすで終了します。 
2017年8月29日関連本「S12-S20 信州と戦争の時代」の販売は9月15日まで継続中
2017年9月11日9月18日から「戦時下ノ空気展 第2期 満蒙開拓の時代」が始まります
2017年9月16日「戦時下ノ空気展」準備状況実況
2017年9月18日第3回展示会「戦時下ノ空気展 第2期 満蒙開拓の時代」始まりました
2017年9月20日「満蒙開拓の時代」展示品、義勇隊訓練所青年学校の試験問題全貌
2017年11月8日12月8日から第3回展示会「戦時下ノ空気展 第3期 戦時下の情報伝達媒体」を開きます
2017年11月19日12月2日から映画「原田要 平和への祈り」がアンコール上映、戦時資料も展示します
2017年12月1日「原田要 平和への祈り」アンコール上映会場に戦時資料の展示をしてきました。
2017年12月6日第3回展示会第3期展の会場準備しました。「8割」のできです。
2017年12月7日123年前の日清戦争錦絵版画に思うこと
2017年12月7日113年前の新聞を手にとってみませんか
2017年12月8日第3回展示会第3期「戦時下の情報伝達媒体」、きょうから始まりました―写真グラフ
2017年12月17日2017年の展示を振り返って

<第4回展示会>
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 信州戦争資料センターは、第4回展示会 「戦時下の信州教育展」を2018年8月1日―8月19日にギャラリー82長野市岡田178-13で開きました。

 日本は世界で一番の神の国
 日本は戦争に負けない強い国

 先生から教わったよ

 銃を担いで走る教練
 寒中でなぎなたを振る鍛錬
 農家や工場への動員

 先生がやれと言ったよ

 「御国のために」
 「ボウレイシナノヨウチョウ」
 「キチクベイエイゲキメツ」

 先生から何度も聞いたよ

 先生、言われた通りにやったよね


 満州事変から日中戦争、太平洋戦争にかけて、戦争状態が連続した時代。長野県内の学校における精神面や軍事面の教育、動員の様子を、主に現在の中高生に当たる中等学校を中心に、信州戦争資料センター所蔵の写真や資料で伝えます。
過去の展示会


 今回、戦時下の学生のモノクロ写真の一部をAIの技術でカラー化し、さらに修正を加えて、よりリアルに当時の雰囲気を再現します。過去の記憶をカラーで解凍して現代へ橋渡しする、長野県内初の試みです。過去が現代につながった時、その写真が何を語り出すか。会場で実感してください。
過去の展示会



 入場無料
 共催 信州戦争資料センター、公益財団法人八十二文化財団

 また、会期の前と最中に、映画館での協力展示を行います。

ドキュメンタリー映画「原田要 平和への祈り 元ゼロ戦パイロットの100年」協力展示
上映期間 2018年7月28日―8月17日(上映時間は映画館に問い合わせを)
上映会場 長野相生座ロキシー 長野市権堂町2255(電話026・232・3016)
上映期間中、戦争の雰囲気を盛り上げた当時の広告やポスター、映画に登場する資料などをロビーに展示
7月28、29、8月11日は監督挨拶があり、7月28,29日は信州戦争資料センター提供の戦時紙芝居上映もありました。
★8月11日の戦時紙芝居上演はありません。

 @上演する戦時紙芝居の演目は「フクチャンとチョキン」
 @カラー加工写真① 蓼科農学校の国防競技
 @カラー加工写真② 南安曇農学校のグライダー
 @カラー加工写真③ 女学生の実弾射撃
 @カラー加工写真④ 女学生のなぎなたによる鍛練
 @カラー加工写真⑤ 南安曇農学校生徒の実弾射撃
 @カラー加工写真⑥ 小県蚕業学校の防空演習
 @カラー加工写真⑦ 南安曇農学校の勤労奉仕
 @カラー加工写真⑧ 長野商業学校の歩兵連隊営内宿泊
 @カラー加工写真⑨ 小県蚕業学校の教練ー突撃
 @カラー加工写真⑩ 木曽中学校の教練―分列行進
 @カラー加工写真⑪ 南安曇農学校の大模擬戦
 @チラシ完成―長野県内の全高校に発送へ
 @カラー加工写真⑫ 長野商業学校の慰問袋集め
 @カラー加工写真⑬ 小県蚕業学校の奉安殿
 @「原田要 平和への祈り」会場に戦時資料展示しました
 @「戦時下の信州教育展」展示品紹介・その① 写真パネル(上)
 @「戦時下の信州教育展」展示品紹介・その② 写真パネル(下)
 @「戦時下の信州教育展」展示品紹介・その③ 実物資料、モノクロ写真カラー化体験コーナー
 @展示会場にて―貴重な資料のご寄贈、戦中戦後のお話など
 @展示会を支えてくれた人たち、そして支えてくれた家族に感謝
 @地域も年代も多様な写真と展示物
 @来場者は述べ671人! ツイッターでの来場あり感謝!感謝!


<第5回展示会「戦争ト玩具展」>
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 会期 2019年7月30日―8月16日 平日午前9時半―午後6時、土日曜午前10時―午後5時
 開催場所 ギャラリー82長野市岡田178-13

 戦前の子どもたちにとって、軍隊は身近であり、時にあこがれの存在でもありました。軍人の身内がいたり、日本軍の活躍が伝えられたり。そんな意識を見越してか、軍隊や戦争を題材にしたおもちゃもたくさんありました。今回は、日清戦争から太平洋戦争までの間に作られた玩具や絵本、紙芝居、雑誌の付録を中心に、当時の長野県内の子どもによる作文や絵画も展示します。玩具は、子どもたちの関心や大人たちの思惑を映す、その時代の鏡のようなもの。数々の実物資料をごらんいただき、子どもたちを取り巻いていた戦争の時代の雰囲気を感じていただければ幸いです。

 入場無料
 主催 信州戦争資料センター、公益財団法人八十二文化財団

 展物については、以下でさらに詳しく紹介しておりますので、ご覧ください。
 第5回展示会 出展物紹介(上) 出展物紹介(中) 出展物紹介(下)

展示会始まりました。会場の様子をごらんください

展示品紹介
★日清戦争下のおもちゃ屋さん 明治28年発行の雑誌口絵から、にぎわうおもちゃ屋さんの店先
★戦時下の変わり雛 日中戦争開戦翌年の桃の節句、ひな人形も軍国調に
★戦時下の五月人形 桃の節句で見送られた兵士は5月、最前線に立っていました。
◆会期の最中に、映画館で協力展示を行いました。
ドキュメンタリー映画「原田要 平和への祈り 元ゼロ戦パイロットの100年」協力展示
上映期間 2019年8月10日―8月16日(上映時間は映画館に問い合わせを)
上映会場 長野相生座ロキシー 長野市権堂町2255(電話026・232・3016)
上映期間中、原爆かわらなどの日中戦争から太平洋戦争にかけての空襲や防空に関連する品、軍人精神注入棒、映画に登場する資料などをロビーに展示。10日には信州戦争資料センター提供の戦時紙芝居上映もありました。


新型コロナイルスの流行などで中止していた展示会を、3年ぶりに開催。
<第6回展示会「イケイケ! アレアレ? 戦争トイウ流行」>


 会期 2022年8月9日―8月14日 
     平日午前9時半―午後5時、
     土日祝日午前10時―午後5時(最終日は午後3時)

 開催場所 ギャラリー82 長野市岡田178-13

 主催 信州戦争資料センター、公益財団法人八十二文化財団
 入場無料です。


 太平洋戦争で敗北し、軍隊が解体されるまでの大日本帝国では、軍隊が庶民の身近な存在でした。日清、日露の戦役で勝利し、そのたびに領土を広げて帝国主義列強となった日々。徴兵制があり、身内の誰かが軍隊生活や戦場を体験している、そんな時代。とすると、軍隊の「強さ」を連想させる広告も世の中には普通にい受け入れられていました。

 そしていざ戦争が始まると、軍需景気でも大っぴらには慰安旅行などできないところ、「武運長久」「銃後の休養」を理由とし、「現地の兵隊さんのため」と理由をつけて商品を販売します。マスコミも、いかに戦地の様子を早く知らせるか、勇ましい紙面を作るかが競争になりました。そして、戦争で動く戦時国債を原資とした大きな資金の流れを、金融機関が見逃しません。国債や株の販売を競い、保険を売り、貯金額を積み上げさせます。どれも「お国のため」で押し通していきました。

 しかし、「どうせ2、3年で終わる」と考えていた戦争が、一向に終わる気配を見せません。物資も不足し、ならばと代用品を販売して、軍や政府も頼っていきますが、物資はさらに不足。金儲けの種は宝くじの元祖を生みます。

 今回の展示では、兵隊さんを相手にした平時の商売やイメージ広告、満州事変や日中戦争初期の広告や新聞、そして物資不足化でもなお行った別荘の販売や優良証券売り込み、代用品の生産や広告、政府広報に成り下がった出版物などをご覧いただきます。

 そしてそんな商売の最中に進んでいた戦争の実態を伝えるため、疎開先の児童に配られたとみられる当時のビスケットの実物や焼夷弾などを合わせて紹介させていただきます。なお、会場内資料はいずれも撮影できます。ぜひお越しいただき、広く皆様にお知らせください。



※このブログのコンテンツを整理したポータルサイト信州戦争資料センターもご利用ください。





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Posted by 信州戦争資料センター at 13:25 │イベント