2014年11月24日
戦時紙芝居の出張上演
信州戦争資料センターでは、戦前に政府や各種団体が作成した教育用の「戦時紙芝居」を収集しております。内容は、戦果を伝えて一層の増産などを促すもの、子供の精神高揚を図るもの、貯蓄や節約を呼び掛けるもの、隣組の運営、忠臣ものなど、多岐にわたっています。
数もそろってきたことから、少しずつ上演の機会を広げたいと考えています。こうした紙芝居の上演を鑑賞し、時代背景や紙芝居の内容を解説されることで、戦時の理解を深めることができます。また、よくできた戦時紙芝居となると、過去のこととは理解していてもつい引き込まれてしまう感覚となり、戦時のプロパガンダのすごさを実感することにもつながります。
信州戦争資料センターは長野県内を対象に、ご希望に応じて戦時紙芝居の出張上演をいたします。小学生向けから大人向けまで、悲壮な内容やコミカルなもの、戦地、銃後、防空、満州など、さまざまなご希望に応じ、適した作品を持参させていただきます。上演する紙芝居舞台も戦時中の品を使わせていただきます。
上演時間は、2作品の上演と若干の説明で45分程度となります。1作品ですと25分ほどになります。基本的に無償で対応させていただきます。遠方で高速道路代金や鉄道運賃が必要な場合のみ、若干の交通費をお願いいたします。仕事をしております都合上、基本的に週末でお願いしたいと思いますが、学校で平日にという場合もできる限り合わせるようにしたいと思います。まずはメールでご相談ください。
紙芝居の内容に合わせて、当時の新聞など付属資料を持参して、より理解を深める工夫もさせていただきます。地域での集まり、学習活動など、お気軽にご相談ください。
所蔵している戦時紙芝居の実演動画アップを始めました。リンク先の記事からどうぞ。戦争の時代の雰囲気を味わっていただければ幸いです。
「蘇る鐘」昭和16年12月20日発行 金属類回収令を前に、親しまれた地域の鐘がどうなるか。
「玉砕軍神部隊」昭和18年11月30日発行 孤島、アッツに布陣した山崎部隊。圧倒的な兵力を誇る米軍に立ち向かう。繰り返された「玉砕」が、どう伝えられたか。
Posted by 信州戦争資料センター at 21:52
│活動紹介